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異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて3
異世界に子供の姿で転生し初期設定でチートを手に入れて3
Author: みみっく

1話 深まる絆と夜の約束

Author: みみっく
last update publish date: 2026-03-15 17:09:19

深まる絆と夜の約束

 ふと考えてみれば、サナと出会ってからというもの、彼女はいつも町娘のような可愛らしいワンピースを身に纏っている。買い物に出かける時も、命の危険があるダンジョンに潜る時も、そのスタイルが変わることはなかった。

 人のことは言えない。俺自身も町を歩くような軽装のままで、重苦しい防具を身に着けることはない。

 サナなら強力なバリアを使いこなせるし、実力的には何ら問題ないはずだ。ただ、周囲から見れば、これから過酷な採集に向かうというよりは、休日の穏やかなお出掛けにしか見えないだろう。

(……まあ、自分も似たような格好だし、今さら気にするのはやめよう)

「うん。分かった。なくても問題ないならそのままで。でも、気を付けてね」

 俺が改めてそう伝えると、サナは少し真剣な表情を浮かべ、俺の手をぎゅっと握り返してきた。

「そらも気を付けろよ。な! 絶対だぞ」

 まさか、逆に心配されてしまうとは思わなかった。彼女の瞳に宿る真摯な気遣いが、胸の奥をじんわりと温める。その愛らしさと献身的な言葉がたまらなく嬉しくて、俺は思わず彼女の細い体を力いっぱい抱き締めていた。

 サナは驚いたように一瞬体を震わせたが、すぐに幸せそうに目を細めた。

密着した体温と、眠れない夜

 後ろから抱き寄せた拍子に、意図せず彼女の柔らかな胸に手が触れてしまった。驚きと焦りで、火がつくように熱くなった手をすぐに離そうとしたが、サナはその手を自分の両手で上から包み込み、わざと胸の位置に留まらせた。

「そうされると落ち着くな。そのままでいてくれ……」

 サナは俺の腕の中にすっぽりと収まりながら、吐息のような声で囁いた。

「サナが良ければ良いけど……。でも、ボクが……恥ずかしいんだけど」

「恥ずかしいか? 誰も見ていないぞ? お前と、わたししかいないのにか?」

「そういう問題じゃなくて、ドキドキするというか……」

 俺の正直な白状に、サナは少しだけ体を揺らして笑った。背中越しに伝わる彼女の体温が、より一層熱を帯びたように感じる。

「ああ、そうだな。ドキドキはするな。……嫌、なのか……?」

「嫌じゃないってっ」

 そう即答すると、彼女は満足したように、俺の腕から静かに手を離した。

「わたしは満足したから、もう良いぞ。そらは満足できたかぁ?」

「あ、うん。ありがとね」

 少しの寂しさと、大きな高揚感を抱えたまま、俺たちは再びベッドに横たわった。

「そろそろ寝ようか」

「うん。寝る……」

 短く答えたサナだったが、宣言とは裏腹に、彼女は俺の体にこれ以上ないほど密着してきた。俺の腕を抱きかかえ、柔らかな胸の感触を押し付け、さらには太腿まで絡めてくる。

 密閉されたテントの中、サナ固有の甘い香りと、肌を通して伝わる暴力的なまでの柔らかさ。そんなものを全身で受け止めて、平静を保てるはずがなかった。

(……これ、寝かせてもらうのは無理だな……)

 隣で安らかな寝息を立て始めたサナを横目に、俺は悶々としたまま、遠い朝を待つことになった。

桃色の朝と耳元への洗礼

 朝、薄く差し込む光で目を覚ますと、視界のすべてがサナで埋め尽くされていた。

 昨夜よりもさらに密着度は増しており、彼女の柔らかな桜色の唇が、ぷるりとした感触を伴って俺の頬に押し付けられている。至近距離で伝わる規則正しい寝息と体温に、心臓が跳ねた。

「サナ、朝だぞ。起きろ……っ」

 動揺を隠しながら声を掛けるが、彼女は眠りの淵を漂ったまま、無意識に顔を擦り寄せてくる。それどころか、熱を帯びた吐息と共に俺の耳たぶを「ちゅぅ、ちゅぅ」と吸い、最後には「はむっ」と甘噛みしてきた。

 脳天まで突き抜けるような刺激に、俺は慌てて彼女の柔らかなお腹に手を当て、軽く揺すって起こした。

「ん……そら、おはよ……。ちゃんと眠れたかぁ……? ふぁぁ……。そらは、良い抱き心地だったなぁ……」

 サナは大きなあくびをしながら、満足げに目を細めて微笑む。その無防備な笑顔を見ていると、一睡もできなかった苦労もどこかへ飛んでいきそうになる。

(まあ、サナも……最高に良い抱き心地だったけど、寝れるわけないだろ!)

「あ、あぁ、ちゃんと寝れたよ」

 引きつった笑顔で、なんとか嘘を吐く。鏡を見なくても分かるほど顔が熱い。そんな俺の様子を気にする風もなく、サナは名残惜しそうに俺から離れると、戸惑いもなく眠そうな顔をしてパジャマのボタンを外し始めた。

 朝から限界まで跳ね上がった鼓動をなだめつつ、俺は逃げるようにテントの出口へと向かった。

桃色の朝と紫の独占欲

 テントの外へ這い出すと、ひんやりとした朝の空気が火照った顔を心地よく冷やしてくれた。焚き火の跡を囲んで、他のパーティメンバーたちは既に昨夜の残りのスープや硬いパンで質素な朝食を済ませているところだった。

「おはようございます」

 声を掛けると、昨夜肉を頬張っていた男がニヤニヤしながらこちらを振り返った。

「おはよう、ちゃんと寝れたか?」

 その問いに、俺は昨夜の密着具合や今朝の耳元への洗礼を思い出し、喉の奥が詰まりそうになる。

「あ、ああ……まあ、それなりに……」

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